News
お知らせ2020.12.27
スキンエレクトロニクスを活用した避難所向け健康管理ソリューションの検証実験実施のお知らせ
サイントル株式会社は、東京大学染谷研究室・医療法人是真会・パラマウントベッド株式会社と共同で、スキンエレクトロニクスを活用した災害等発生時の避難所向け健康管理ソリューションに関する実証実験を2020年12月26~27日に東京大学本郷キャンパス内の御殿下記念館ジムナジアムにて実施いたしました(図1参照)。
本ソリューションは、災害等発生時の避難者のバイタル等を連続的に自動収集して体調変化を早期に見つけることで健康被害を最小化するとともに、避難者を支える医療従事者の負担を減らしながら避難者の健康をリモートで見守る環境づくり(図2参照)を目指したものです。使用したバイタル計測デバイスは、胸部に装着して体温と活動量を計測するスキンセンサ(仮称;図3参照)、マットレスの下に設置して心拍数・呼吸数・睡眠状態を計測するセルフチェックスキャン(仮称;図4参照)の2種類を実験用として準備したものです。
今夏までには、今回の実験成果を反映して実際の避難所訓練において検証実験を実施することを計画しております。離れたところから避難者をモニターできるので、避難者本人の健康管理はもちろん、医療・介護従事者の新型コロナウイルス等の感染リスクを著しく低減できることが期待されます。一日も早くこうした技術を社会に実装することで、より安心・安全なリモート社会を実現してまいります。
(a)簡易ベッドを用いた仮設避難所エリア
(b)医療・介護用マットレスを用いた仮設避難所エリア
図1.実証実験風景
(a)スキンセンサ(体温)
(b)セルフチェックスキャン
(心拍数・呼吸数・睡眠状態)
図2.健康管理ソリューション 表示例
(a)システム構成
(b)設置状況
図3.スキンセンサ
(a)システム構成
(b)設置状況
図4.セルフチェックスキャン